初心者でも分かる住宅ローンの基礎知識
経済状況を考えて契約しよう
マイホームを建てるとき、ほとんどの方は住宅ローンを利用するでしょう。今の時代キャッシュで家を買うのは夢のまた夢の話です。しかし、住宅ローンと聞くと「何だか難しそう」「よく分からないから人に丸投げしたい」と思う方が多いのではないでしょうか。不動産屋の言われるがまま住宅ローンの契約をする方も少なくないですが、自分の経済状況をきちんと理解して選択しないと、後でローン返済で苦しむことになってしまいます。
この記事では、初心者にも分かる住宅ローンについての基礎知識をご紹介します。これからマイホームの購入を検討していた方は、ぜひ参考にしてください。
1.住宅ローンの種類
住宅ローンは大きく分類すると、2種類あります。
公的住宅ローン
公的住宅ローンは公共機関が行う融資のことです。基本的に個人に対しては融資を行っていないので、一般の人は利用が難しいです。ただ、公的住宅ローンの中に”フラット35”という商品があり、これは安定した収入があれば申し込むことができます。フラット35は金利の変動を気にしなくていいのに加えて、低金利で融資を受けられるという特徴があり、とても人気です。
民間住宅ローン
マイホームなど個人で住宅ローンを組むとなれば、民間住宅ローンが一般的です。銀行からの融資になるのですが、銀行によって金利や返済期間などに違いがあるので、きちんと下調べをしてから決める必要があります。種類がとても多いので、完済プランをしっかりと理解しておきましょう。
2.住宅ローンの金利について
住宅ローンにはもちろん金利がかかってきますが、金利に関してが大きく3つの種類に分けることができます。それぞれにメリット、デメリットがあり、どれがおすすめかは一概には言えないため、それぞれの特徴などについてまとめていきます。
固定金利（満了まで）
固定金利は返済完了まで金利が変わりません。この金利のメリットとしては、途中で返済額が変わることがないので、将来のプランが立てやすいということです。仮に日本社会の経済状況が悪化したとしてもダメージを受けることがないため、安心できます。
「〇年間〇円払ったら完済できる」ということになるので、先の不安がありません。金利が低いタイミングで加入することができれば、トータル的に安く抑えられる可能性もあります。
固定金利（期間限定）
期間限定の固定金利は、5年、10年など銀行が決めた期間で金利を固定することができるタイプです。最初に決めた一定期間が過ぎたら、再度どのような金利タイプにするか選べるため、自由度は高めです。ただ、1度決めた期間は途中で変更することができないので注意しましょう。
変動金利
変動金利はその名の通り、日本の経済状況や社会情勢に影響を受けて、金利が年に2回ずつ変動する仕組みになっています。金利が安いときはその恩恵を得ることができるが、その逆もあります。他と比べて金利は低いのですが、将来のことは誰も知ることができないため、ある意味リスクが大きい金利タイプとも言えます。「金利が安い」と飛びついて後で痛い目をみた、という方もいるのでその点はしっかり考える必要があります。
3.住宅ローンの返済方法
金利ばかりに目がいって、返済方法をあまり気にしない方がいますが、どのような返済方法にするかで毎月の家計のやりくりが大きく左右されます。
元金均等返済は「返済初期に多く返済」
元金均等返済とは、毎月同額の元金にその分の利息を加えた金額を返済する方法です。返済を続ければ次第に元金が減っていき、利息も低くなっていくので、返済額が年々少なっていくのが特徴です。ただ、どうしても初期の返済額が大きくなってしまうので、その点は家計と相談しましょう。
元利均等返済は「一定額を返済」
元利均等返済とは、元金分と利息分を合わせた返済額を期間中一定の金額で返済する方法です。毎月の支払額は変わらないのでライフプランを立てやすいが、利息が高いのがデメリットになります。
4.まとめ【住宅ローンはしっかり下調べをして選択しよう】
住宅ローンの商品は実にたくさんあります。「住宅ローンってなんだか難しそう」と苦手意識を持っている方が多いですが、勉強してみればそれほど難しくはありません。不動産屋に任せっきりで、勧められるがままに契約して後悔しないように、あなたのライフプランに合わせて最も最適なものを選択しましょう。
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